歌うということ吸った息を吐く時に音を出す行為である。歌に限らず、声を出すという行為でもある。 しゃべったりして表現することでもある。 気分の乗らない時には声も小さくなる。 ここ数年3~4ヶ月に一回ハードゴスペルの週末講習みたいなのがあって、私はいつも参加して、とにかく普段は出せない大声を出している。 日本人は私ひとりなので、他の日本人も私みたいなもんだと思われても迷惑なのでいつも「私は一般の日本人とはちょっと違います」なんて自分でもよくわからない自己紹介から始める。 (他にはポルトガル人、フィンランド人、イタリア人、コンゴの人、フランス人、半分ドイツ人、フラマン人、ワロン人、フラマンとワロン半々の人、イギリス人と自称ベルギー人。)(時によってはスペイン人、ギリシャ人、なども) 子供の頃には、住んでたところの裏が田んぼだったので夕方思いっきり叫んでも近所迷惑にはならなかった。でも今ならすぐ110番だろう。 日本に限ったことではない。街中では叫ぶのは無理だ。ストレスがたまってしようがない。暗がりが見つからない。明るすぎる。 しかしこの週末には叫んでやった。失神するかと思うくらいやった。 死にかけの人間が死ぬのを中断するような叫びだった。 参加者や見学者は東洋の武術の叫びか、カツをいれられたとか勝手なことを言ってた。 東洋も南洋もない私の心の叫びだ。 |